実用化されたのは5機

飛行可能な機体は6機製造された。初号機エンタープライズは宇宙に行けるようには作られてはおらず、もっぱら滑空試験のためのみに使用された。実用化されたのは、コロンビア、チャレンジャー、ディスカバリー、アトランティス、エンデバーの5機である。当初はエンタープライズも進入着陸試験が終了した後に実用機として改造される予定だったが、構造試験のために製造されたSTA-099をチャレンジャー (OV-099) に改造したほうが安上がりだと判断された。チャレンジャーは1986年、発射から73秒後に爆発事故を起こして機体が失われたため、機体構造の予備品として残っていたものを集めて新たにエンデバーが製作された。コロンビアは2003年に空中分解事故を起こして消滅した。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%88%E3%83%AB#%E8%A3%BD%E9%80%A0

初号機 エンタープライズ

「エンタープライズ」は軌道にハッブルを打ち上げるなどの任務を果たしましたが、結局宇宙に行かないまま終わりました。

ハッブル宇宙望遠鏡は地上約600km上空の軌道上を周回していますが、最初にこれを打ち上げたのはスペースシャトル「ディスカバリー」。1990年に宇宙に打上げて以来、順調に地球に宇宙の映像を送り続けているのです。

ハッブル望遠鏡の実際の大きさはちょうどバスくらい。今までトライされた宇宙望遠鏡で最も成功を収めていると言われ、軌道を回っている今も、スペースシャトルが何度かこの望遠鏡を訪れ、宇宙飛行士が観測装置を補修したり、新しいカメラなどを取り付けてきました。

当初、この第1号機には憲法発布200年を記念して「コンスティチューション」という名前がつけられそうになっていたのですが、あまりにも「(そんな面白くない名前より)エンタープライズにしろ」という声が多く、当時の大統領、ジェラルド・フォードが決断を下す形でこの名前になったということです。

https://blog.goo.ne.jp/raffaell0/e/d2eb7b861f2fd0fe87bb7db0b10b1419

2号機 コロンビア -空中分解で喪失-

スペースシャトル・コロンビア(英語: Space Shuttle Columbia、NASA型名 OV-102)は、アメリカ航空宇宙局 (NASA) のスペースシャトル・オービターの2号機である。名前は18世紀のアメリカ人、ロバート・グレイの帆船に因む。1号機のエンタープライズは大気圏内専用の実験機であるため、宇宙に到達した最初のスペースシャトルである。

初飛行は1981年4月12日から4月14日にかけて行われた任務STS-1で、その後も計27回の飛行に成功した。1994年7月8日から7月23日までのSTS-65では、日本人初の女性宇宙飛行士である向井千秋が搭乗した。

2003年2月1日、28回目のミッションSTS-107の帰還の際、大気圏再突入中にテキサス州上空で空中分解し、乗員7名全員が死亡した。 事故原因は打ち上げ時に外部燃料タンクから剥がれ落ちた断熱材の破片が高速で左翼前縁に衝突し、耐熱パネルに穴があいたことと判明した。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%93%E3%82%A2

チャレンジャー号 -打ち上げ直後の爆発事故で喪失-

スペースシャトル・チャレンジャー号は1983年4月4日に打ち上げられました。また、1983年8月30日にスペースシャトル初の夜間打ち上げに成功、そして夜間着陸にも成功しました。

1984年2月3日にはMMU(有人操作ユニット)による命綱なしの宇宙遊泳に成功するなど、9回のミッションを成功させました。

しかし、1986年1月28日、打ち上げ直後の爆発事故によってチャレンジャー号は失われました。

打ち上げから73秒後に固体ロケットブースタの異常のため爆発し、搭乗員7名の命が失われました。この事故をきっかけとして、NASAのシャトル計画はあらゆる面で見直されることになります。

http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/shuttle_challenger.html

日本人宇宙飛行士が最も多く乗った ディスカバリー号

ディスカバリー号は1984年8月30日に初飛行。39回の飛行で365日間、ちょうど1年間分飛行し地球の周りを5830周した。

日本人宇宙飛行士が最も多く乗った馴染みの機体、スペースシャトル・ディスカバリー号が2011年3月10日午前1時57分(日本時間)フロリダ州のNASAケネディ宇宙センターに着陸。最後の飛行を無事に終えた。スペースシャトルの2度の大事故後の飛行再開時にはいずれもディスカバリー号が「復活フライト」を決めた。

http://www.mitsubishielectric.co.jp/me/dspace/column/c1103_2.html

アトランティス号 -スペースシャトル計画における最後の飛行-

スペースシャトル・アトランティス(Space Shuttle Atlantis、NASA型名:OV-104)は、NASAスペースシャトルを構成する往還船モジュール=スペースシャトル・オービターとして計5隻建造された姉妹船(sister ships)の4番船である。

1985年10月3日にSTS-51-Jにて初飛行を行った。 以降、33回のミッションを行った。

1995年にはロシアの宇宙ステーション「ミール」の修理のために、米露の宇宙船が1975年以来初めてドッキングした。

2011年7月8日から7月21日までのSTS-135が最終飛行で、30年間で135回の飛行を行ったスペースシャトル計画における最後の飛行ともなった。

2011年に最後の飛行を終えて退役した。その後はケネディ宇宙センターの組立棟に保管されていたが、2012年11月に展示施設に輸送された。2013年7月より一般公開されている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9

エンデバー号 -日本と縁のあるオービター-

スペースシャトル・エンデバー(英語: Space Shuttle Endeavour, OV-105)は、スペースシャトル・オービター。チャレンジャーの事故による機数減少を受けて「エンタープライズを改修するよりも安い」との判断の元、ストックされていたスペアパーツを用い製造された機体である。

初飛行は1992年5月7日のSTS-49。2011年6月の引退までに25回の飛行を行った。

エンデバーは日本人宇宙飛行士の搭乗率が高く、毛利衛はSTS-47とSTS-99、若田光一はSTS-72とSTS-127、土井隆雄はSTS-123でそれぞれエンデバーに搭乗した。また、土井が搭乗したSTS-123では日本初の有人宇宙施設「きぼう」の船内保管室を、若田が搭乗したSTS-127では船外実験プラットフォームを宇宙に運んでいる。

また、作られたばかりのエンデバーをカリフォルニア州パームデールの工場からケネディ宇宙センターに輸送したのは、かつて日本航空にJA8117として所属したN911NA(この時がこの機材の初仕事でもあった)であり、この時点から既に日本と縁のあるオービターであったとも言える。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%90%E3%83%BC

引退シャトルの展示場所

米航空宇宙局(NASA)は、1981年のスペースシャトルの初の打ち上げから30周年にあたる2011年4月12日、退役するスペースシャトル3機の「ついのすみか」を発表した。

前月最終飛行を終えた「ディスカバリー(Discovery)」はバージニア(Virginia)州のスティーブン・F・ウドヴァーヘイジー・センター(Steven F. Udvar-Hazy Center)に、今月退役する「エンデバー(Endeavour)」はロサンゼルス(Los Angeles)のカリフォルニア・サイエンスセンター(California Science Center)に、6月に打ち上げられスペースシャトル計画の有終を飾る「アトランティス(Atlantis)」はフロリダ(Florida)州のケネディ宇宙センター(Kennedy Space Center)に、それぞれ展示される。

なお、一度も宇宙を飛ぶことはなかった試験機「エンタープライズ(Enterprise)」もニューヨーク(New York)のイントレピッド海上航空宇宙博物館(Intrepid Sea, Air and Space Museum)に展示されることになった。

https://www.afpbb.com/articles/-/2795438