火星に着陸した探査機
初めて火星に着陸した探査機は、1973年に当時のソビエト連邦が打ち上げたマルス3号。しかし着陸後、20秒で信号が途絶えた。これに続くマルス6号も着陸1秒後に信号が途絶えた。
本格的な探査に成功したのは、1976年にアメリカが打ち上げたバイキング1号。その後同種のバイキング2号も着陸に成功し、火星表面の映像を地球に電送した。
1997年にはマーズ・パスファインダーが着陸し、ソジャーナと名づけられたローバー(自走ロボット)が岩石などを採取した。
2004年1月に、火星探査車スピリットとオポチュニティが着陸に成功した。
2008年5月にフェニックスが着陸した。
2012年8月6日にキュリオシティが着陸した。
2018年11月26日にインサイトが着陸した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E6%98%9F%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F
火星探査機「キュリオシティ」が見た火星
NASAの火星探査機キュリオシティは、18億ピクセルを誇る美麗な風景写真を1,000枚以上撮って地球に送りました。
キュリオシティが拠点にしているゲールクレーター中央にそびえるアイオリス山(非公式なNASA名はMt. Sharp)が赤っぽい山肌を見せ、はるか遠くにはクレーターの外縁がくっきりと浮かび上がっています。
キュリオシティは2011年11月に地球を出発し、翌年8月火星に無事タッチダウン。乗用車サイズの車体にはカメラ以外にもさまざまな機材が積みこまれていて、これまで火星の気候・地表・大気の分析などを行なってきました。
キュリオシティのおかげで火星のリアルが次々と明かされ、最近では大気中の酸素量の変動、メタンガスの急激な増加や有機物の存在が知られるように。火星で移動した距離は累計20kmに及び、これまで機材のトラブルや、強烈な砂嵐にも耐えてきました。
https://www.gizmodo.jp/2020/03/see-curiositys-highest-resolution-panorama-of-mars-yet.html
火星探査機「キュリオシティ」が火星にオアシスがあった証拠を発見
火星のGale Crater(ゲイルクレーター)への旅で探査車キュリオシティが見つけたものは、その直径150kmのクレーターの底にオアシスがあった証拠だという。
データから外挿した結果、その鉱物塩を豊富に含む岩石は、塩水の池が長年にわたって乾燥と溢水を繰り返した証拠だ、としている。それらの沈殿物は、火星の気候変動によって作られた、いわば水位標であり、火星の気候は太古のウェットな状態から今日の極寒の凍結状態へと変わってきた。
今後キュリオシティは、さらに傾斜した層に向かい、岩石の組成を調べる。それらが乾期にできたものなら、クレーターの発達の新しい段階を意味するかもしれない。そしてそれは、数百万年前の火星の生物の秘密を明かしてくれるだろう。
https://jp.techcrunch.com/2019/10/08/2019-10-07-mars-curiosity-rover-finds-evidence-of-an-ancient-oasis-on-mars/
火星探査機「インサイト」が見た火星はアクティブ
2018年11月、エリシウム平原に着陸した火星探査機「InSight(インサイト)」にはカメラ、気象センサー、磁場センサー、熱プローブ、地震計といった一連の機器が備わっています。
科学者らが先日発表したところによると、火星では地球や月のような地震(火震/マーズクエイク)が頻繁に起きているといいます。マーズクエイクは174回(火星の地殻を通じ伝播した高周波で低振幅なものが150回、深く高振幅なものが24回)確認されています。
マーズクエイクの発生のほかにも、砂塵嵐を観測し、カメラで風速を測定。希薄な大気のなか地球で発生する乱流に類似するものや、おそらく大気中の粒子日光の反応による大気光が確認されています。
https://www.gizmodo.jp/2020/03/mars-38.html
キュリオシティの後継者 マーズ2020「パーセベランス」
日本時間2020年3月6日未明、予告通りNASAの火星探査車「マーズ2020」の名称が発表されました。9つの最終候補から選ばれたのは「Perseverance(パーセベランス)」。日本語では忍耐や忍耐力、粘り強さといった意味を持つ言葉です。
パーセベランスは、現在ケネディ宇宙センターで最後の組み立て作業と点検が行われています。数日前にはケーブルの保護も兼ねる「PERSEVERANCE」と刻印されたプレートが、パーセベランスのロボットアームに取り付けられました。今年の夏に打ち上げられるパーセベランスは、日本時間2021年2月19日の5時40分すぎに火星へと着陸する予定です。
https://sorae.info/space/20200307-perseverance.html
なぜ移住計画が火星なの?
火星の環境には地球と似たところがあります。過去には水が表面にあった形跡があります。現在でも地下に水や氷があって生命がいるのではないかと考える人もいます。火星には薄いながらも大気があり、重力も地球の3分の1の強さがあります。どうにかすれば地球の様に人間が住めるのではないかと考えられます。
現時点で、人類が住むことができそうな惑星は、現実的に考えて火星以外にありません。なぜなら、太陽系において水星や金星は(太陽に近すぎるため)表面温度が熱すぎて人類は降り立つことすらできませんし、火星の外側を回る木星や土星は太陽から遠すぎて表面温度マイナス100℃以上の極寒の地となっている上、そこに到着するまでにも数年以上もかかります。ということで、残る候補は火星しかありません。
https://uchutankentai.com/2018/08/13/mars-4/
火星には起源が異なる2種類の水がある(米研究)
火星はかつて水が豊かな惑星だったと考えられている。だが、その水がどこからきて、どのくらいの期間地表に存在したのか? こうした火星の水の歴史は謎に包まれている。それを解き明かすヒントになるのが、激しい衝突によって砕けて、ときおり地球に飛来する火星の隕石だ。
元々火星の地殻の一部だったことがはっきりしている隕石——すなわち39億年前のアラン・ヒルズ84001と15億年前のNWA 7034の水素同位体比率を、最新の分析技術で調べた結果、火星に水をもたらした水源は1つだけはなかったと推測できる。隕石からの発見は、火星の水の歴史を垣間見せてくれるだけなく、かつての火星の居住可能性や生物について理解する上でも重要な発見であるそうだ。
https://news.nicovideo.jp/watch/nw6959516
火星移住が実現したら、私たちは一体何を食べるのでしょうか?
火星への移住に関してNASAばかりでなく世界中の宇宙機関および「SpaceX」のような民間企業が、一斉にそのことを目標にしているのですが、それだけ多くの団体が研究していながらも、まだまだ解決すべき問題が山積みであるのが現状です。その中でも、それほど目立った問題にはなっていませんが、実は一番の壁とも言えるのが食料問題です。それは、我々が火星に住んだときに、「何を食べるのか?」という問題です。
宇宙栽培植物第一号として選ばれたのは、「アウトレジャース」という赤みがかった品種のレタスです。このレタスは成長するのが非常に早く、また有害な宇宙線対策に欠かせない抗酸化物質が大量に含まれているそうです。ですが、がこれだけでは健康を維持できないことは明らか…。タンパク質を補給するためには、どうしたらいいのでしょうか。この道のりはまだまだで、宇宙で育てる研究が現在進められてるのは「昆虫」です。このことを考えれば、宇宙での食物生産はまだまだ困難な道であるとことはご理解できるかと思います。
https://www.esquire.com/jp/lifestyle/tech/a27328323/cosa-mangeremo-su-marte/